合唱コンクール・予選

先に結果からいうと、通っちゃいました。
まあ指揮者を預かったからには行けるようにするのが俺の役目なんですが。
俺の視点で見ると問題外だったんで、落ちると思ってたんですがねぇ……


少し話は変わりますが。
しかし、人に物を教えるというのは、難しいものです。
それが、自分にとって“あたりまえ”なもの程。
わかりやすいように極端な例で説明すると、もともと足の速い人が、「どうしたらそんなに速くはしれるの?」と訊かれても困るわけです。トクベツに意識していることは無いのですから。
だから、大して苦労せずに身に付けたことを教えるというのは大変です。
自分で試行錯誤し、苦労するというプロセスを経ていないわけですから、どうやったらそれができるのかということを説明することはかなり難しいでしょう。
自分が無意識でできることもまた同じ。
試行錯誤し、努力の末に身に付けた物こそ、本当に“教えれる”ものでしょう。


今回の場合、楽譜に書かれた様々な情報を、どうやって相手に伝えるか、ということ。
全員が音楽について多少知識のある音楽部などを相手にするのとは違い、みんながみんな音楽の専門用語(といってもそんなにむずかしいものではないのですが)を分かっているわけではありません。だから言っても分かってもらえないときが多々あります。
しかし、こちらが端的に、わかりやすく伝えようとすればするほど、専門用語を使うことになります。
「そこからだんだん音を小さく」っていうよりも「そこからディミヌエンド」って言う方が、わかりやすいのですから。
それに自分の場合(というか多くの人はそうだろう)、ffだから“すごく強く”、mpだから“かこし弱く”という考え方はしていません。いちいち日本語に訳してないと言いますか。
だからffはフォルテッシモであり、mpはメゾピアノなんですね。
これが、自分にとっての“あたりまえ”を相手に伝える難しさの一例ですか。
ほんとはもっとあるんですが、きりがないので。


そういえば、「もっと曲のイメージや、歌詞から感じ取れることも伝えて」とも言われました。
しかし、自分としては「楽譜通りにできてやっとその次のステップ」がイメージの展開であり、楽譜通りに出来もしないのにやっても仕方ないと思うんです。
作曲者が「こうあってほしい」と考えたことの大部分が楽譜に書かれているわけですから。
言い方を変えると、「基本がなっていないのに応用をやってどうする」ということですね。
まぁ、これは個々の考え方の違いなんで、どれが良い、とは言い切れませんが。


■今日買った物

撲殺天使ドクロちゃん〈6〉 (電撃文庫)

撲殺天使ドクロちゃん〈6〉 (電撃文庫)

やっと購入。
ってかまだ5巻よんでないよ……